音楽を続けていて、上達していない気がするとき、どうするか

音楽

音楽を続けていると、「自分はちゃんと上達しているのかな?」と思うことがあります。もちろん今でも、そう感じることがあります。特に、素晴らしい曲を聴いたとき。

今はインターネットで、世界中の音楽を簡単に聴くことができるので、「こんな曲を作れる人がいるんだ」「こんな表現ができるんだ」と、聴き惚れてしまうことが多々あります。

それは大きな刺激になりますし、自分でも取り入れてみたいと思うことがあります。

でも、そんな音楽を聴いたあとに自分の曲を作ろうとすると、正直なところ「自分はまだまだだな」「長く音楽を続けているのに、あまり上達していないのではないか」と感じることがあります。

「もし同じように感じている方がいたら…」と想定して、この記事では、私がそんなときに考えるようになったことを書いてみたいと思います。

これが正しい方法なのかは分かりません。ただ、私自身はこう考えることで、以前より少し楽に音楽と向き合えるようになりました。

素晴らしい音楽を聴くと、自分との差を感じる

私は、他の人が作った素晴らしい音楽を聴くのが好きです。インターネットのおかげで、本当にたくさんの音楽に出会えるようになりました。

以前なら知ることができなかったような音楽も、すぐに聴くことができます。その中には、「こんな音楽があるのか」と驚くようなものもあります。

何度も聴きたくなったり、細かいところまで聴きたくなったりすることもあります。そして、刺激を受けます。「自分もこんなことをやってみたい」と思うこともあります。

ただ、そのあと自分で曲を作ってみると、思うようにできないことがあります。頭の中では何となくイメージできているのに、それを音にできない。そんなとき、「自分はまだまだだな」と感じます。

音楽を続けてきた時間を考えると、「もっとできてもいいはずなのに」と思ってしまうこともあります。

「他の人の音楽を聴きすぎないほうがいい」という考え方

作曲について考えていると、「他の人の音楽を聴きすぎないほうがいい」という意見を見かけることがあります。

自分の中から自然に湧き出てくる音楽を大切にするためです。「自分の中に、魂から湧き出る音楽がある」という考え方には、私も共感するところがあります。

誰かの音楽をそのまま真似するのではなく、自分の中にあるものを大切にする。これは、とても大切なことだと思います。

でも私は、それでも他の人の音楽を聴くことをやめたいとは思いません。なぜなら、私は音楽を聴くことそのものが好きだからです。そして、自分がなぜそんなに他の人の音楽に惹かれるのかを、少し考えてみました。

なぜ、他の人の音楽に惹かれるのだろう

考えてみると、私は単純に「上手な曲だから」好きなのではないようでした。私が惹かれているのは、「新しい音楽の魅力」と、「音楽そのものの可能性」なのだと思います。

「こんな表現ができるんだ」

「こんな音の組み合わせがあるんだ」

「音楽には、まだこんなことができるんだ」

そう感じることが好きなのです。だから聴き惚れてしまう。そして、「これを自分でも表現してみたい」と思います。

そう考えると、他の人の音楽を聴くことは、必ずしも自分の音楽を失うことではないのかもしれません。

むしろ、自分が何に心を動かされるのかを知るために、音楽を聴いているとも言えるのではないかと思っています。

音楽を聴くことで、自分の「好き」が分かってきた

いろいろな音楽を聴いていると、自分の好き嫌いが以前より分かるようになりました。

「こういう音が好き」

「こういう雰囲気に惹かれる」

「こういう展開が好き」

「こういう音楽は何度も聴きたくなる」

そういうことが、少しずつ分かってきました。これは、私にとって一つの変化でした。以前は、「何となく好き」だったものが、「自分は、ここが好きなんだ」と考えられるようになったからです。

技術が上がったかどうかは、すぐには分からないことがあります。でも、自分が何を好きなのかが分かるようになることも、音楽を続けていく中での大切な変化なのではないかと思っています。

「こうしたら面白い」というアイデアは増えている

最近、もう一つ気づいたことがあります。私は以前より、「こうしたら面白いんじゃないか」

というアイデアが頻繁に浮かぶようになりました。これは、とても嬉しいことです。一方で、少し悔しくもあります。

なぜなら、思いついたことを、まだ十分に音楽として表現できないからです。頭の中には、「こんなことをやってみたい」というイメージがあります。

でも、実際に音にしてみると、「思っていたものと違う」となることがあります。そこで、「やっぱり自分は上達していないのかな」と思ってしまいます。

でも、最近は少し違った考え方もできるようになりました。

「表現できない」と「何もない」は違う

思いついたことを音楽にできない。これは確かに、今の自分の技術不足なのだと思います。

でも、「表現できない」ことと「何もない」ことは違います。アイデアはある。「こうしたら面白い」というものもある。

ただ、それを音にするための技術がまだ足りない。そう考えると、「自分には何もない」のではなく、「自分の中にあるものを、まだ十分に表現できない」という状態なのかもしれません。

そう思うと、少し見え方が変わりました。今できないことは、これから覚えていけばいい。そう考えられるようになりました。

上達しているかどうかは、技術だけでは分からないのかもしれない

音楽の上達というと、技術のことを考えます。

楽器が上手くなる。

コードを覚える。

作曲の知識が増える。

アレンジができるようになる。

もちろん、そういうことは大切です。でも、それだけではないのかもしれません。自分の好きな音楽が分かるようになる。自分が何に感動するのか分かるようになる。

「こういうことをやってみたい」というアイデアが増える。

「この部分は、こうしたらもっと面白くなるかもしれない」と考えられる。

こういう変化も、音楽を続けてきたからこそ得られたものだと思います。

それでも、たまに「これは良い」と思える瞬間がある

もちろん、いつも前向きに考えられるわけではありません。素晴らしい曲を聴いて、「自分にはまだまだだな」と思うこともあります。

それでも音楽を続けているのは、たまに、「これは良いものができた」と思える瞬間があるからです。

ほんの一部分でも、

「このメロディーは好きだ」

「この音の組み合わせは面白い」

「これは自分らしいかもしれない」

と思えることがあります。その瞬間があると、「また作ってみよう」と思います。毎回そうなるわけではありません。だからこそ、そんな瞬間が嬉しいのだと思います。

音楽を楽しむために生まれてきたような感覚

そして、もう一つあります。私はずっと、「音楽を楽しむために生まれてきた」ような感覚があります。少し大げさに聞こえるかもしれません。

でも、音楽を聴くことも、作ることも、音について考えることも、ずっと好きでした。上手くできるから続けているわけではありません。誰かに認めてもらえるから続けているわけでもありません。

音楽そのものが好きだから、続けています。だから、上達している実感がない時期があっても、「またやってみよう」と思うことができます。

他人と比べてしまったとき、少し考えてみる

これからも、素晴らしい音楽を聴けば、自分との差を感じると思います。それは、なくならないかもしれません。でも最近は、その差を感じたときに、「自分はこの音楽の何に惹かれているんだろう?」と考えてみるようになりました。

メロディーなのか。

音色なのか。

コードなのか。

曲の展開なのか。

演奏なのか。

それとも、自分でもまだ言葉にできない何かなのか。

そこを考えていくと、自分の「好き」が少しずつ見えてきます。そして、「この要素を、自分ならどう表現できるだろう」と考える。

そうすると、他人の音楽との比較が、単なる落ち込みではなく、刺激に変わることがあります。

まだ表現できないなら、これから覚えていけばいい

今の私は、思いついたことをすべて音楽にできるほどの技術はありません。正直、それは悔しいです。でも、考えてみれば当然なのかもしれません。頭の中にあるものを、すべてすぐに表現できる人ばかりではないと思います。

だから、「まだできない」ということを、「自分は上達していない」と同じ意味にしないようにしたいと思っています。

今はできない。だから、これから覚えていけばいい。少しずつ技術を身につけていけば、今は形にできないアイデアも、いつか音楽になるかもしれません。

そう考えると、今の「技術不足」も、未来の自分への課題として見ることができます。

もし、今「上達していない」と感じているなら

もし今、「音楽を続けているのに、上達していない気がする」と感じている方がいたら、一度、少し違うところにも目を向けてみてもいいかもしれません。「昔より何ができるようになったか」だけではなく、

「昔より何が好きだと分かるようになったか」

「どんな音楽を作ってみたいと思うようになったか」

「どんな音楽に心を動かされるようになったか」

を考えてみるのです。

私の場合は、自分の好き嫌いが以前より分かるようになりました。「こうしたら面白い」というアイデアも、以前より浮かぶようになりました。まだ、それを十分な形にできないこともあります。

でも、それなら今は、「上達していない」のではなく、自分の感性に技術が追いついていない時期なのかもしれないと考えることができます。

もちろん、本当に技術を身につける努力も必要です。でも、焦って「自分には何もない」と決めてしまう必要はないのだと思います。

私も、まだ悩みながら続けています

私は今でも、素晴らしい音楽を聴くと、「自分もこんな曲を作れたらいいな」と思います。

そして、できない自分との差を感じることもあります。

だから、この悩みが完全になくなったわけではありません。ただ、以前より少しだけ、違う見方ができるようになりました。素晴らしい音楽を聴いて心を動かされたなら、「自分には無理だ」

だけで終わらせず、「なぜ私は、この音楽にこんなに惹かれたんだろう」と考えてみる。

そこで見つかった「好き」を、自分の音楽にどう生かせるか考えてみる。

そして、今はまだできないことがあれば、これから少しずつ技術を身につけていく。そんなふうに、私は音楽を続けています。

上達しているかどうかは、今でもよく分かりません。それでも、昔より自分の「好き」が分かるようになった。

作ってみたい音楽が増えた。

「こうしたら面白い」というアイデアも増えた。

そして、たまに「これは良いものができた」と思える。

それなら、少なくとも何も変わっていないわけではないのだと思います。

もし今、同じように悩んでいる方がいたら、すぐに答えを出さなくてもいいのかもしれません。

「自分は何ができるようになっただろう」ではなく、「自分は何を好きだと分かるようになっただろう」と、一度振り返ってみる。私自身も、これからまだまだ勉強していくつもりです。

まだ表現できない音楽があります。だからこそ、それをいつか表現できるようになることも、これからの楽しみの一つなのだと思っています。

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