最近はいろいろな事がスピード感を持って変化していますね。音楽も思っているより変化しながら、そしてたくさん作られているようです。そんな中で、自分の作った曲を聴いてもらうのは、なかなか難しいことかもしれません。
そこで「曲を作ってみたけれど、なかなか聴いてもらえない…」と感じている作曲初心者の方におすすめしたいのが、「楽曲の制作プロセスそのもの」を動画コンテンツにするスタイルです。
「DTMの作業画面って、動画として面白いものなのかな?」と思うかもしれませんが、完成した曲を投稿するのと同じくらい「どうやって音を重ねていったのか」という裏側を見せる動画も増えています。
ストレートに曲を聴いてもらうスタイルとは別の方法として試してみる価値はあると思います。
今回は、多くの音楽ファンやクリエイターの心を掴んでいる制作プロセス動画の魅力と、知っておくと深みが増すDTMや録音技術の面白歴史をあわせてご紹介します。
なぜ「制作過程」が人気コンテンツになるのか?
昔は「音楽は完成品を届けるもの」という考え方が主流でしたが、現代では「作る過程の試行錯誤」自体がエンターテインメントとしても楽しまれています。
- 視聴者の親近感が湧く: 完璧な完成品よりも、NGテイクや「ここで音をどう重ねるか悩む姿」を見せることで、作者の人柄やこだわりが伝わります。
- 「自分も作ってみたい」を引き出す: プラグイン(音源ソフト)を差し替えた瞬間に音が劇的に変わる様子などは、同じDTM初心者にとって最高の教材になります。
💡 知っておきたい裏話:ビートルズもやっていた?制作プロセスの価値
実は「音を作る過程そのものを記録して楽しむ」という発想は、1960年代のビートルズの時代から存在します。
彼らはスタジオでの実験的な音作りや会話をすべてテープに記録していました。それが後に『ザ・ビートルズ: Get Back』のようなドキュメンタリー映画となり、世界中で大ヒットしたのです。
「未完成の過程にあるドラマ」は、時代を超えて人々を惹きつける力を持っています。

制作プロセス動画の定番パターン3選
「具体的にどんな動画にすればいいの?」という方に向けて、初心者でも挑戦しやすい3つのパターンをご紹介します。
- 「音の重ねがけ(画面録画)」動画: DAWソフト(CubaseやGarageBandなど)の画面をキャプチャし、ドラム、ベース、ギター、ボーカルと音が順番に重なって曲になっていく様子を見せる手法です。
- 「1つの音」にスポットを当てた変化動画: 「EQ(イコライザー)を入れる前と入れた後の音の違い」など、ビフォーアフターを聞き比べてもらう短い動画です(TikTokやYouTubeショートと相性抜群です)。
- 「10分で曲を作ってみた」などのタイムアタック動画: 制限時間内にどこまで形にできるかを検証する企画系動画です。
DTMの画面が面白くなる♪「エフェクト(音の装飾)」の知恵と歴史
画面録画でエフェクトを使う際、ちょっとした歴史を解説欄やテロップに添えると、視聴者の「へぇ〜!」を引き出すことができます。
- 「リバーブ(残響)」の歴史:
- 現代ではクリック1つで部屋の響きを再現できますが、昔は「エコー・チェンバー」と呼ばれる響く専用の地下室にスピーカーとマイクを置き、実際に音を響かせて録音していました。
- 「コンプレッサー(音圧調整)」の歴史:
- 音量のばらつきを抑えるコンプレッサーも、元々はラジオ放送で「声が大きすぎて送信機が壊れるのを防ぐ」ために作られた安全装置でした。それが今や、音に迫力を出すための必須アイテムとして音楽制作を支えています。
このように、画面上で動かしている1つのツールの背景を知るだけで、制作自体がぐっと味わい深いものになります。
初心者が今すぐ始められる撮影・録画の工夫
特別な機材を買い足さなくても、今ある環境ですぐに動画作りをスタートできます。
- PC画面の録画: 無料ソフトの「OBS Studio」などを使えば、DAWの操作画面とPC内部の音声を高画質・高音質でそのまま録画できます。
- 自分の手元を映す: スマホを三脚で固定し、キーボード(MIDIキーボード)を弾く手元を上から撮影(俯瞰撮影)するだけで、一気にプロっぽい雰囲気の動画になります。

仕組みや工夫をシェアして、音楽仲間を増やそう♪
音楽制作は一人で部屋にこもって行う作業になりがちですが、そのプロセスを発信することで「この音の重ね方すごいですね!」「何の音源使ってますか?」といった温かいコメントが届くようになります。
完璧な曲でなくても「今日はこんな音を作ってみたよ」という実験の記録から、ぜひ気軽に発信してみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございます。もし「こんな機材で始めてみたい!」といったご感想や疑問があれば、ぜひ下のコメント欄で教えてください。皆さんの挑戦を応援しています。
