音楽を作っていると、いつかは「せっかく作った曲だから、誰かに聴いてもらいたい」と思うのは素直な流れだと思います。
YouTubeや音楽配信サービス、SNSなど、今は自分で作った音楽をネットに公開できる場所があって、自分の曲を誰かに聴いてもらえる。この状況はとても嬉しいことです。
でも、その一方で、少し怖いことでもあります。自分が一生懸命作った曲を、知らない人に聴かれる。そして、その人がどう感じるかは、自分ではコントロールできません。
たとえば「この曲、好きじゃない」「なんか微妙」などの反応があるかもしれません。場合によっては、もっと嫌な言葉を投げかけられることもあるかもしれません。
私自身、そう考えると「ネットに公開するのって、やっぱりちょっと怖いな」と思うことがあります。でも、最近は少しだけ考え方が変わってきたことがあるのでお話ししたいと思います。
音楽を公開したら、いろいろな反応があるのは当たり前
自分の曲を公開するとき、できれば「いい曲ですね」と言ってもらいたい。もちろん、そう思います。
せっかく時間をかけて作った曲ですから、できることならたくさんの人に気に入ってもらいたいですよね。
でも、100人が聴いたら100人が好きになる曲を作るのは、きっと無理です。自分が好きな音楽を、別の誰かは「それほど好きじゃない」と感じるかもしれません。
逆に、自分ではあまり自信がなかった曲を、誰かが気に入ってくれることもあります。
そう考えると、音楽を公開するということは、「自分の音楽を、いろいろな感じ方をする人たちの前に置いてみる」ということなのかもしれません。
もちろん、嫌なことを言われたら普通に嫌です。平気なふりをする必要もないと思います。
ただ、「自分の曲を公開した以上、すべての人に好かれると嬉しい」と自分でも気が付かないところでいだいていたこともあったのではないでしょうか。

「合わない人がいる」ことと「自分の音楽に価値がない」ことは別
これは、音楽を続けるうえで覚えておきたいことの一つです。誰かに自分の曲を気に入ってもらえなかった。
だからといって、「自分には才能がない」「音楽をやる意味がない」とまで考える必要はないと思っています。
例えば、好きなアーティストの曲でも、全部の曲が自分の好みに合うわけではありません。ものすごく人気のある曲でも、「自分はあまり好きじゃない」と感じることがあります。
でも、それでその曲の存在価値がなくなるわけではありません。単純に「自分の好みとは違った」というだけです。自分の音楽についても、同じように考えていいのではないでしょうか。
「この人には合わなかったんだな」それくらいで終わらせてもいい。そう思えるようになると、少しだけ気持ちが楽になります。
ネットに公開する前から、少しだけ「図太く」なっておく
私は音楽をネットで公開するなら、最初から少しだけ図太くなっておくのもひとつの方法だと思っています。
もちろん「何を言われても気にするな」という意味ではありません。そんなに簡単に割り切れるものでもないですよね。
気にしないということではなくて、「いろいろな反応があるのは最初から想定しておこう」という考え方もいいのではと思います。
褒めてもらえるかもしれないし、思っていたより再生されるかもしれない。
逆に、ほとんど聴かれないかもしれないし、自分が期待していたような反応がないかもしれない、ちょっと嫌なことを言われるかもしれない。
そういう可能性を全部含めて、「それでも曲を出してみよう」と思っておく。最初から完璧な結果を期待しない。そうすることで、少しだけ身軽になれる気がします。
すべてのコメントを、自分の中に持ち帰らなくてもいい
ネットでは、いろいろな人の意見を見ることになります。嬉しいコメントもあれば、そうではないものもあります。
でも、ネット上にある言葉を全部、自分の心の中まで持って帰る必要はないと思います。「そういう意見もあるんだな」くらいで置いておいていい。
自分の音楽について何か言われたとしても、その言葉について何時間も考え続けなければならないわけではありません。
もちろん、本当に参考になる意見なら受け取ってもいいですし、「ここはもっと良くできるかもしれない」と思ったら、次の曲に活かせばいい。
でも、自分を傷つけるためだけの言葉まで、一つひとつ大切に保管する必要はありません。必要なものだけ受け取って、あとは置いていく。そのくらいでもいいのではないでしょうか。
それよりも、一人でも聴いてくれたことを大切にしたい
ネットに曲を公開すると、どうしても再生数や反応が気になります。私も気になります。「もっと聴いてもらえたらいいのにな」と思うこともあります。
でも、よく考えてみると、自分が作った曲を、見ず知らずの誰かが再生してくれたということ自体、すごいことです。
その人には、その人の生活があります。学校や仕事があって、家に帰って、ご飯を食べて、いろいろなことをしながら、その中の数分を自分の曲に使ってくれた。
そう考えると、たった一人でも聴いてくれたことは、十分に嬉しいことなのではないかと思います。
もちろん、もっと多くの人に聴いてほしい。それも本音です。でも、数字だけを見ていると、せっかくの「誰かに聴いてもらえた」という嬉しさを見落としてしまうことがあります。

音楽を続ける理由を、他人の評価だけにしない
これは自分自身にも言い聞かせたいことですが、例えば、再生数が増えたら嬉しい、コメントをもらえたら嬉しい、誰かに「この曲好きです」と言ってもらえたら、もっと嬉しい。
そのような、よい反応が音楽を作る理由になってしまうと、反応が少なかったときに苦しくなってしまうと思います。
だから、「自分は曲を作るのが好きだから作る」「この音を試してみたいから作る」「次はこんな曲を作ってみたい」という気持ちも、大切にしておきたいと思っています。
誰かに評価されるためだけではなく、自分自身が音楽を楽しむためにも曲を作る。そうすれば、ネット上の反応に左右される部分を少し減らせるのではないでしょうか。
それでも怖かったら、無理に強がらなくていい
ここまで「図太くいこう」と書いてきましたが、怖いものは怖いです。自分の作ったものを人前に出すのは、いつになっても少し緊張します。
例えば「誰にも聴かれなかったらどうしよう」「変だと思われたらどうしよう」「何か言われたら嫌だな」などと思うのは、おかしなことではないと思います。
だから、無理に「自分は何を言われても平気だ」と思う必要はないく、素直に怖いけど公開してみる。
緊張するけど投稿してみる。反応が気になるけど、次の曲を作ってみる。そんな感じで十分なのではないでしょうか。
音楽を公開するなら、少しだけ図太く、一緒に続けよう
ネットで音楽を公開すると、きっと良いことだけではなく、思ったように聴いてもらえないこともあると思います。
自分には理解できない反応が返ってくることも、ちょっと嫌なことを言われる日もあるかもしれません。
でも、それを理由に、自分が作りたい音楽まで諦めなくてもいいと思っています。全員に好かれなくてもいいですし、全員に理解されなくてもいい、合わない人がいてもいいと思います。
それでも、自分の曲を聴いてくれる人はいるかもしれない。そして何より、自分には「次の曲を作る」という選択肢があります。
だから私は、これから音楽をネットに公開していく人たちと一緒に、少しだけ図太くなっていきたいと思っています。

傷つかない人になる必要はなく、何を言われても笑っていられる人になる必要もありません。
ただ、「まあ、そういうこともあるよね。それでも次の曲を作ろう」くらいに思えるようになれたら、それで十分です。
音楽を公開するのは、ちょっと怖い。でも、せっかく作った曲なら、誰かに聴いてもらいたい。その気持ちがあるなら、まずは一曲、公開してみませんか。
うまくいく日もあれば、そうでもない日もあったり、褒められる日もあれば、何も起こらない日もありますが、それでも、また曲を作る。
私もそうやって続けていきたいと思っています。完璧に強くならなくてもいい。ちょっと図太く、ぼちぼち一緒に頑張っていきましょう。
もし、音楽のことでまわりの仲間からの反応に迷うことがあったら、下記の記事も参考にご覧ください。仲間との向かい合い方など、自分の体験談も含めてお話しています。
この記事が、みなさんの音楽ライフをさらに楽しく、充実につながるきっかけになれば嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


