バンドには、音楽が好きな人たちが集まって一緒に演奏する楽しみがあります。好きな音楽について話したり、練習したり、ライブをしたり。
うまくいっているときは本当に充実するものですよね。そんななかで、メンバーそれぞれにも考え方や生活があります。
例えば「練習に対する気持ちに差がある」や「なかなか予定が合わない」、「曲について意見がぶつかる」など、そのようなことが増えてくると、音楽そのものは好きなのに、バンド活動がつらくなってしまうこともあります。
私自身も、バンド活動の中で残念な思いをした経験があります。ただ、今振り返ってみると、結果的によかったと思うこともあります。
今回は、バンドで起こりやすい4つの悩みと、私自身の経験から感じた「メンバーと長く付き合っていくための考え方」をお話ししたいと思います。
1.音楽に対する気持ちに温度差がある
バンドでよくあるのが、メンバーによって音楽への取り組み方が違うということです。
例えば、自分はもっと練習したいのに、他のメンバーはあまり練習は好きでないようだったり、ライブを目指しているのに、相手は趣味として楽しみたい感じだったり。
このような温度差があると、気をつかってしまいますよね。でも、「やる気がない」と決めつける前に、少しだけ相手の事情を考えてみてもいいと思います。
仕事が忙しい場合や練習の仕方が分からない場合、家族や他の予定との両立が難しいのかもしれません。もちろん、本当に音楽への熱量が違う場合もあります。
だからこそ、まずは「どうしてできないのか」を聞いてみることが大切だと思います。そのうえで、次のライブまでに何をするのかなど、具体的な目標を決めておくと、お互いに動きやすくなります。
「もっとちゃんと練習してよ」と言うより、「次のライブまでに、この曲をここまで仕上げよう」と具体的にしたほうが、話もしやすくなります。

2.メンバーの予定が合わない
バンドを続けていると、練習日を決めるだけでも大変なことがあります。仕事や学校、家庭の予定など、一人ひとりの生活が違うからです。
「自分はこの日なら空いているのに、他の人は無理」ということが何度も続くと、それだけで疲れてしまいます。こういう場合は、できるだけ早めに予定を共有しておくのがおすすめです。
直前になって「この日は無理だった」となるより、少し先の予定まで確認しておくほうが調整しやすくなります。
また、毎回長時間の練習だけを目的にする必要もありません。メンバー同士で食事をしたり、遊びに行ったりすることも、意外とバンドの雰囲気づくりにつながります。
私自身、バンドメンバーとの親睦も兼ねて、遊園地に行ったことがあります。忙しい中、一緒に行ってくれたメンバーには今でも感謝しています。
こうした音楽以外の時間があると、お互いのことを知るきっかけにもなります。

3.曲作りや演奏について意見がぶつかる
バンドでは、曲作りやアレンジについて意見がぶつかることもあります。自分が良いと思っているものを否定されたら、嫌な気持ちになることもありますよね。そんなとき、私はできるだけ最初から否定しないようにしています。
「それは違う」と言うのではなく、まず一度やってみる。実際に音を出してみると、思っていたより良かったり、逆にやってみたことで問題点が分かったりします。
二つの案があるなら、両方試してみてもいいと思います。話だけで決着をつけようとすると、いつの間にか「どちらの意見が正しいか」という争いになってしまうことがあります。
でも、音を出してみれば、「こっちのほうがいいね」と意外と簡単に決まることもあります。
バンドは一人で完成させるものではないので、自分の案を通すことより、良い音楽を作ることを優先するほうが、長く続けやすいのではないかと思っています。
4.「本気でやりたい人」と「趣味で楽しみたい人」がいる
バンドの方向性についても、メンバー間で違いが出ることがあります。「ライブをたくさんやりたい」という人もいれば、「将来的には音楽を仕事にしたい」「休日に集まって楽しく演奏できればいい」という人もいます。
どちらが正しいということではありません。ただ、ここが大きく違っている場合は、お互いに確認しておいたほうがいいと思います。
例えば、「まずは次のライブを目標にする」「月に○回くらい練習する」など、遠い将来ではなく、目の前の目標を決めてみる方法があります。
「プロを目指すのか、趣味なのか」という大きな話だけをしていると、なかなか答えが出ないこともあります。
まずは、「次に何をするか」を決める。それだけでも、メンバー間の方向性を合わせやすくなります。
私自身も、ライブ直前に出演を断念したことがある
ここからは私自身の経験になります。それは以前、出演が決まっていたライブの直前に、メンバーの都合で出演を断念しなければならないことがありました。別の用事を優先したいということだったと思います。
当時は、本当に残念でした。せっかく決まっていたライブだったので、簡単には納得できませんでした。最終的には、私が折れる形で出演を辞退することになりました。
そのときは悔しかったのですが、今振り返ると「あのとき無理に押し通さなくてよかった」と思っています。もし無理に出演させようとしていたら、その時点でメンバーとの関係が終わっていたかもしれません。
結果的に、そのメンバーとは今でも一緒に楽しくバンドを続けています。この経験から、私は「自分の希望を通すことが、いつも一番いい結果になるわけではない」と感じるようになりました。
どうしても譲れないこともあります。でも、少し譲ることで、その後も一緒に音楽を続けられることもあります。

お互いの得意なことを頼ってみる
バンドを続けていると、メンバーそれぞれに得意・不得意があることも分かってきます。私自身は、曲を作ったりアイデアを出したりすることが好きなので、そういう部分ではできるだけ貢献するようにしています。
一方で、ライブハウスとのやり取りやアポイントの調整など、苦手なこともあります。そういう部分では、周りのメンバーに助けてもらっています。これはバンドに限らないと思います。
「全部自分でやらなければ」と考えるより、「自分はこれができる」「これはちょっと苦手だからお願いしたい」と、お互いに頼ることができるほうが、無理なく続けられます。
メンバー全員が同じことをできる必要はありません。それぞれの得意なことを持ち寄ればいいのだと思います。
「否定しない」で、一度やってみる
私は、メンバーから「これはどうかな?」とアイデアを出されたとき、自分が「うーん……」と思っても、できるだけ一度やってみるようにしています。もちろん、何でも賛成すればいいということではありません。
危険なことや、明らかに問題があることなら話し合う必要があります。ただ、音楽のアイデアなら、実際に音を出してみなければ分からないことも多いです。
「やってみよう」と試してみる。そのうえで、「やっぱり違うね」となることもあります。
逆に、「意外とこっちのほうがいいかも」となることもあります。最初から否定するより、一度試してから判断する。それだけでも、メンバー同士が話しやすくなると思います。
それでも合わないときは、距離を置いてもいい
ここまで「仲良く続ける方法」を書いてきましたが、どうしても合わない場合もあります。音楽に対する考え方が大きく違う。お互いに譲れないことがある。
話し合っても、いつも同じところで衝突してしまう。そういう場合は、無理に続ける必要はないと思います。
一度距離を置いたり、別々の道に進んだりすることも、立派な選択肢です。「バンドを続けること」と「そのメンバーとずっと一緒にいること」は、必ずしも同じではありません。
少し離れることで、また別の形で音楽を楽しめるようになることもあります。
バンドは「同じ方向を向く」より「同じ道を歩く」
バンドの人間関係で悩んでいるときは、「みんな同じ気持ちにならなければ」と考えすぎないほうがいいのかもしれません。それぞれ違う人間なので、意見がぶつかることもあります。
そんな時は、お互いに「向き合う」状態にしすぎないことを意識してみてください。向き合うのではなく、「同じ目標に向かって横に並んで歩いている」という感覚を持つだけで、ふっと肩の力が抜けることがあります。
良いこと悪いことを含めてバンドで過ごす時間は、後から振り返ったときに掛け替えのない素晴らしい思い出になります。
次のライブに向けて練習することだったり、新しい曲を作る、一緒に音を出して楽しむなど。ぜひその時間を大切に重ねていってほしいなと思います。

まとめ:「音楽」仲間は、多少ぶつかっても思い出♪
バンドは、音楽が好きな人たちが集まる場所です。だからこそ、意見がぶつかることもあります。練習への温度差、予定の違い、曲作りの意見、バンドの方向性。悩みの原因はいろいろあります。
そんなときは、
- 相手の事情を決めつけずに聞いてみる
- 具体的な目標を決める
- 意見が違ったら一度音を出して試してみる
- お互いの得意なことを頼る
- どうしても合わなければ、距離を置く
といった方法を試してみてください。私自身も、メンバーと分かり合えない場面もありましたが、結果的には無理に押し通さなかったことで、その後もメンバーと一緒に音楽を続けることができました。
バンドメンバーと、何もかも分かり合う必要はないと思います。多少ぶつかっても、一緒に音を出して、「やっぱり音楽って楽しい」と思える。そんな関係を長く続けられたら、それだけでも十分素敵なことではないでしょうか。
もし今、バンドの人間関係で悩んでいるなら、「どうすれば全員が自分と同じ考えになるか」ではなく、「どうすれば一緒に音楽を続けられるか」という視点で考えてみるのもいいと思います。
みなさんのバンド活動が、音楽を楽しめる時間になりますよう応援しています。もし、ネット上などまわりの仲間以外のことで、活動を迷うことがあったら下記の記事も参考にご覧ください。
この記事が、みなさんの音楽ライフをさらに楽しく、充実につながるきっかけになれば嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました



