レッチリのヒレルから学ぶ「大事に思うと枠におさまるが、解放するとオリジナリティが生まれる」法則と才能について

レッチリのヒレルから学ぶ「大事に思うと枠におさまるが、解放するとオリジナリティが生まれる」法則と才能について 音楽お悩み解決

正直なところ音楽を作るときに、最近のトレンドを気にしたり「需要のある曲を作らなきゃ」と頭で考えてしまうことがありました。ですが先日、そんな考えを吹き飛ばすような素晴らしい話を聞きました。

もし「最近はギターソロが好まれないらしい」「K-POP風にしないと流行らないのか…」なんて、世間の型や正解に縛られて窮屈になっている状態だったら、よいタイミングだと思います。

調べたところ、意外にも歴史的な名バンドやギタリスト達も、まさにその「正しさの罠」にハマって苦しんでいた時期があるようです。

そこからどうやって自分を解放し、唯一無二のオリジナリティを爆発させたのかが見えてきて、胸を打たれました。

今回は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(レッチリ)の(1枚目のアルバムは作曲のみ)3枚目まで参加した初代ギタリストであるヒレル・スロヴァクの足跡をたどりながら、音楽の楽しさを取り戻すヒントを探ってみたいと思います。

1. 【現状の罠】真面目な人ほど陥る「What Is This? の罠」

音楽を作るとき、「ちゃんとしたものを作らなきゃ」「売れる構成に収めなきゃ」と頭で考えすぎると、不思議と表現が安全な枠の中に収まってしまう傾向があると思います。

最近になって知ったのですが、ヒレル・スロヴァクがかつて本命として力を入れていた『What Is This?』というバンドの存在。このバンドは、レッチリのレコード会社契約の少し前のタイミングで、別のレコード会社と契約していたそうです。

このバンドの音楽は非常に知的で丁寧で、演奏スキルも高かったのですが、レッチリのヒレルらしさを考えると枠に収まっている感じやおとなしさ、綺麗さがありました。

レッチリでのヒレルの魅力は、爆発的に枠を超えたソングライティングやライブパフォーマンスなどきりがないくらい。

『What Is This?』は、メジャーデビューしたものの思うような成功を収められず、停滞ぎみに。その頃、レッチリの1枚目のアルバムリリースの後、アンソニーたちの熱いコールに応えるかたちで1985年正式にヒレルはレッチリに戻ったそうです。

今の音楽シーンでは、「曲の頭に絶対にキャッチーなサビを置くべき」「今のトレンドのジャンルを取り入れなきゃ再生数が伸びない」といった声がたくさん聞こえてきます。

もちろんそれも一つの戦略ですが、それに囚われすぎてしまうこともあると思います。

もし今作っている曲に、どこか物足りなさを感じているなら、それはスキル不足なんかではなく、「正しくあろうとするブレーキ」を無意識に踏んでしまっている状態かもしれないと思います。

2. 【ブレイクスルー】おふざけから生まれた「レッチリという解放の場」

では、どうすればそのブレーキを外せるのか? 追い込まれたところから個性を生み出せる人もいるようですが、個人的には、完璧なオリジナリティは、ガチガチのプレッシャーや「いいものを作らなきゃ」という気負いからは生まれないと思います。

レッチリを見ていると「どうでもいいや」「楽しければよくない?」という、おふざけのノリ(ノープレッシャー)の瞬間から生まれるものだと感じさせられます。

ヒレルにとってのレッチリは、もともと「1回限りの、楽しさメインの余興」として始まったものでした。

この「失敗しても誰も気にしない」という究極の解放空間だったからこそ、ヒレルは『What Is This?』では絶対に出せなかった野生のファンク衝動を100%爆発させることにつながったと思います。

楽しい

正しさのなかに収まらないプロデュース

さらに面白いのが、2ndアルバムのプロデューサーだったジョージ・クリントンの教えです。彼はスタジオで「全裸で演奏しろ」「ミスもファンクだ」と言い放ったそうです。

このブッとんだプロデュースが、ヒレルの中にあった「正しく演奏しなければいけない」という真面目な理性を完全に破壊してくれました。

もし行き詰まりを感じているなら、一度その「本命の曲」や「売れ筋の構成」から離れてみるのもひとつの手かもしれません。

あえてふざけたふりをして、バカバカしいノリで音を鳴らしてみる。その無茶苦茶な瞬間にこそ、本当の衝動やオリジナリティが眠っていると思います。

3. 【継承と循環】あなたのエゴを捨てたとき、真の個性が宿る

バンドの人間関係や、「自分の個性を出さなきゃいけない」というプレッシャーに悩んでいる人も多いと思います。

「自分のオリジナリティを見せつけてやるぞ!」とエゴ(自意識)に囚われているうちは、不思議と音楽は小さくまとまり、没個性になってしまうものです。

逆に、誰かのスタイルや、バンドのグルーヴを「ただ全力で支えよう」「リスペクトを形にしよう」と自分のエゴを捨てた瞬間に、なぜか一番その人らしい個性が際立つんですよね。

のちに加入した天才ギタリスト、ジョン・フルシアンテの初期もそうでした。彼は最初、「亡くなったヒレルより派手に弾いてやろう」というエゴが空回りして、ファンからなかなか受け入れられないことがあったそうです。

しかし、彼はそのエゴを捨て、「大好きなヒレルのスタイルを100%守り、バンドのグルーヴを支える裏方に徹しよう」と腹をくくったんです。その瞬間、彼自身の唯一無二のプレイスタイルが完全に覚醒しました。

自分の個性を無理に探すのではなく、大好きな誰かのリスペクトに徹してみたり、目の前の曲のグルーヴを支えることにただ没頭してみることも大事なのだと思います。

そうやって余計な力みが削ぎ落とされたとき、自分の本質が自然と音から溢れ出してくると信じています。

4. 【まとめ】悩めるミュージシャンへ。今すぐブレーキを外そう

ここまで、ヒレルやレッチリのエピソードをみてきましたが、一番伝えたいことはこの3つです。

  • 大切に守る(枠に収まる)のではなく、楽しんで自分を解放しよう。
  • レッチリの大ヒット曲「Behind the Sun」は、ヒレルが優等生バンドで培った美しいメロディセンスと、レッチリの野生的な解放感が奇跡的に融合して生まれました。無駄な経験なんて、音楽人生において何一つありません。
  • エゴを捨てて音に純粋に没頭したとき、あなたの音は誰かにとっての「プラス」になる(ヒレルからジョンへのバトンが証明しているように)。

世間のトレンドや「こうあるべき」という型にハマって息苦しくなっているなら、今日はいちばんくだらない理由で、思いっきり自由に楽器を鳴らしてみましょう。

最近、音楽を作っていて「あ、今型にハマっちゃってるな」と感じた瞬間はありますか? あるいは、逆に「何も考えずに遊んでいたら良いものができた!」という体験があったら、ぜひコメント欄で教えてもらえると嬉しいです。

そして、力が入っていないタイミングでアイデアが降ってくるというプロミュージシャンもいます。もしよかったら、こちらの記事もご覧ください。今回のお話との共通点がみられて何かしらヒントになるかもしれません。

最後までご覧いただきありがとうございました。

音楽お悩み解決

コメント

スポンサーリンク
シェアする
yuukiをフォローする
ユウキ ミュージック ラボ
タイトルとURLをコピーしました